top of page

レポート | つなぐin九条〜九条で知る、ものづくりの新しい力〜の旅

”鐵のまち九条”を活動コピーにかかげ、鐵の技を発信する「てづくり工場組合」とフレームのコラボレーションで、町工場(工房)をめぐるツアー「つなぐin九条」が実現しました。参加者は鋼材を加工しながら工場をめぐり、最終的にお土産を作っていくという企画です。おみやげは今回のために、てづくり工場組合xフレームで共同開発したもので、ペンやカトラリーなどをさして立てる「STAND」というプロダクトをつくりました。

写真:フレームでの革ハンドルの縫製工程の説明

写真:溝西鐵鋼さんでの様子(鉄の切断)

写真:太陽金属さんでの様子(鉄の穴あけプレス)

写真:黄山金属さんでの様子(鉄の曲げ)

当日はテレビ大阪の取材も入り、参加者の声も発信されました。ものづくりを身近に感じてもらう機会になりよかったです。

さて、このつなぐin九条の舞台裏についてもちょっと書いてみます。

そもそもの話のキッカケは2015年の11月に遡ります。経済番組の「ガイアの夜明け」にてづくり工場組合が登場して、フレームの近所でもものづくりでチームを組んで動いているところがあったことに嬉しい驚きがあったのです。それで、コンタクトを取ってみたところ、近所なのですぐに会うことになりました。

最初の対面では、やはり九条という近さから、身近な場所でそれぞれ活動していることが分かって「あっ、あのイベントにも関わってたんですか!」みたいな話でもりあがりました。また、お互いチームを組んでいることもあって、意思決定についての哲学を話しあったりしました。この時点では、近所なのでまた何かつながったり一緒にやるようなことがあると面白いですねという感じで別れました。

ところが、次の機会というのはすぐにやってきます。てづくり工場組合もフレームもいる大阪市西区には広報誌「にっしー」というものがあるのですが、てづくり工場組合がにっしーの取材をされる中で、編集で関わっているエルマガジンさんが、てづくり工場組合とフレームとのつながりに目を留め、一緒に取り上げたいという話を持ってきてくれたのです。

断る理由が全くないどころか、そのころフレームは情報発信に力を入れ始めていたところだったので、嬉しい提案でした。それで、早速取材に来ていただくことに。

エルマガジンのみなさん、とても訊くのがうまい(あたりまえだ)。なんか余計なことまでしゃべってしまったような気がします(笑)。

取材を終え、無事「にっしー」で取り上げて頂けることになりました。

「にっしー」に載るだけでも、とてもありがたかったのですが、さらに話は進みます。

てづくり工場組合の活動のひとつに「工場見学ツアー」があって、各工場をめぐりながらそれぞれの強み技術を見ることができ、さらにその技術をつなぐことで製品が完成するのを見られるという内容で実施していました。

今回載ることになった「にっしー」のテーマが”学ぶ”だったので、誌面だけでなく、工場見学ツアーまでセットで見せていくほうが学びにつながってくるということで、てづくり工場組合はにっしー連動企画として工場見学ツアーを練っていたのです。

そこに、フレームも参加し一緒にツアーをやりませんか、という声もかけて頂くことに。話はとんとんと進み、さっそく今回のツアーでつくってもらう、お土産プロダクトを考えることに。しかし、鉄加工だけでなくフレームの手仕事を入れるとなると、ちょっと悩ましい。いろんな技術を使いながらも、ツアー時間内に収まるシンプルさが必要だったからです。ところがそこもてづくり工場組合との何度かにわたる打合せで話はまとまっていきます。

最終的にてづくり工場組合の「鉄の切断」「鉄の穴あけ」「鉄の曲げ」でカタチをつくり、フレームでは「革のカバーリング」を加えて、多目的スタンドを製作する内容となりました。

写真:試作1号

写真:なんども試作を繰り返しました

写真:完全オリジナルのパッケージもきまりました

写真:ようやく完成した「STAND」

こうやって振り返ってみると、5ヶ月に渡って動きがあったことがわかります。終わってみて思うのは、「よく5ヶ月でここまでの動きになったな〜」ということ。取材〜製品開発〜工場見学ツアーの実施、と盛りだくさんでした。

ものづくりのコラボをすることで、いろんなものが得られました。てづくり工場組合とは今後も何かの連携が取れたらよいなと思います。そのためにも、「フレームでできること」がどんどん広がるような動きしていきたいと思います。

写真:ツアーのあとの打ち上げで


Recent Posts
Archive
bottom of page